2023年4月8日花まつり　あなたという『たったひとつの花』を咲かせるための気付き

4月8日はお釈迦さまの誕生日です。

全国の寺院や地域で「花まつり」が行われます。

紀元前5世紀ごろにお釈迦さまは、現在のネパールのルンビニにある花園で誕生され、寺院で花御堂（はなみどう）という花飾りのお堂を作り、皆で祝いました。

寒い冬を乗り越え、立春を迎える。そして4月はまさに花盛り。

お寺の境内や敷地内は多くの花々が咲いています。桜や藤、皐月など春の植物たちを愛でることができる、心和ませる季節です。

昨今社会ではいろんなことが日々起きているように見えます。

ただ、どのような最中でも、毎年花まつりを通じて、季節の花々に囲まれ、人々はお釈迦さまの誕生を祝うおまつりを行ってきました。

誰の心にも、心穏やかに、平穏な幸せに浸る空間や季節を愛でる時間は必要です。

春は寒暖の差も激しく、自律神経が乱れやすい時期でもあります。

だからこそ、花をめでる。春の太陽を浴び、空気を吸う。

人も植物も同じです。

花を買ってきてお部屋の中に花を飾って愛でたり、コロナなどでしばらく外出も自粛ムードでしたが、今年は近隣の「花まつり」へお出かけしてみたりしてみてはいかがでしょうか。

「一花開いて世界起こる」とは、禅の言葉で、たったひとつの花が世界を明るくするという意味です。

ひとつの花、一輪の花。

それが世界に春（希望）をもたらせてくれる。

私たちは、それぞれが一輪の花🌸

その花を咲かせることを目的として生まれてきたと言っても過言ではありません。

可憐なバラが良くて、野原に咲くたんぽぽは良くないということではありません。それぞれの良さがひとりひとりに本来備わっています。

それにも関わらず、社会のルールや世間体に呑まれがちな私たちは、本当のあなたのありのままの姿を表現することを成長していく過程で無意識に拒んでいたりするのです。

本当は何を望んでいて、何が嫌なのか？

こうしたジャッジが本来のあなたではないことでも、社会の価値観に従って生きる過程で、どんどん忘れ去っていくことも珍しくありません。

たとえば、お仕事の転職を考えている方の場合

その方の本心が「自宅を改装して、独立して美容系のサロンしたい！」などの気持ちがありつつも、ご相談内容が両親を楽にさせてあげたいから「出来るだけ安定した会社で働いてお給料をもらえるところに転職したい」という要望だとしたら、それは本心でしょうか。

本当のあなたは独立してサロン経営者になりたいはずです。

にもかかわらず、転職先を安定できる会社を探そうとしている。

こうした本心とは違うことを求めて「これが私の一番すべきことだ」と信じ込んで活動している方は以外と多いようです。

あなたは、あなたの純真な思いによって、素直な選択をすればいいだけなのです。

そうして、自分自身の可能性を広げていくことが出来るから、本心からそれを望んでいるのです。
あなたが正直に好きなこと、やりたいことを実行に移すことが出来れば、あなた自身が満たされ、あなたのまわりの人々さえも、幸せにする素質が本当はあるのです。

それは、そもそもあなたに備わっている素質だからです。

そうしたあなた本来の望みが何であるか？その事を忘れ去ってしまっている方にとって「あなたの本当の宿命」を知ることはおおきな手がかりになるでしょう。

あなたは、今の自分のことが好きですか？嫌いですか？

自分を受け入れるということはとても容易なことではないように思えます。

ですが、先ほどお伝えしたように、本心のありのままのあなたを生きていくことがあなた自身を受け入れていく最短距離と言えます。

なぜなら、それがあなたという花の本質（本心）だからです。
社会で起こるさまざまな因縁果、これは直接的な原因と間接的な条件からさまざまな結果が引き起こされます。

たとえば、まじめな人はそれを如何に冷静に判断し、失敗せずに平穏におさめるかにエネルギーを使いすぎて、自分自身の気持ちをおざなりにしがちなのです。

ですが、人はそれぞれ始めから異なる性質を持ち合わせて共存共栄しているのです。

あなたはあなたの発言があってもいいですし、互いの主張のもとに互いの本心を知ることができます。

あなたがあなたなりの本心で生きようとすることは、あなた自身を本当の意味で尊い存在であることを自ら示している行動なのです。

ですから、そうした行動を続けることが、自分自身を本当の意味で満たし、必然とあなたは、あなた自身を受け入れることが出来るようになり、それは周囲もそんなあなたを心から受け入れることに繋がります。

神社にいくと、右側にある口を開けている「獅子」は「あ」をあらわし、左側にある口を閉じている「狛犬」は「ん」をあらわしています。

サンスクリット語では、宇宙の始まりを「あ」、宇宙の終わりを「ん」といいます。

つまり「最初から最後まで、全てを受け入れる覚悟を持って生きれるかどうか？」
という言葉が示すように、あなたは宇宙そのものです。

あなたという存在そのもので生きていく事はあなたの幸せであり、あなた以外のすべての人の幸せでもあります。

ですから、ただそれが良いか悪いかという判断だけにとらわれず、あなた自身の本来の在り方を通して、本当に「本心から望むあなたという世界」を全うして頂きたいと思いす。

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4月8日（土）【花まつり🌸】
仏教での「花まつり」とは、“お釈迦さまのご生誕をお祝いする日”のことです。
お釈迦さまの誕生日である毎年4月8日の前後には、宗派に関係なく全国の寺院や地域をあげてお祝いしています。

甘茶（あまちゃ）のお接待、たくさんのお子さんたちと稚児行列など、さまざまな法要やイベントを行っています。

また、季節はちょうど春を迎え、お寺の境内や敷地内は多くの花々が咲いています。桜や藤、皐月など春の植物たちを愛でながら、ゆったりと春の1日を過ごしてみましょう。